2016年12月5日月曜日

ドラフトレディ

ドラフトレディは、ブラックレディの創作バリエーションゲームです。


このゲームの進行は時計回りです
じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
ディーラーは時計回りに持ち回りとなります。
よくシャッフルして5人の場合は手札が10枚6人の場合は手札が8枚になるよう配ります。
残ったカードは裏向きのままにします。残ったカードはテーブルの脇に置きます。
手札を見た上で、交換を行います。
交換は手札に残したい1枚を脇に置き、それ以外を右隣に裏向きにして渡します。
これを各自の手札が5人の場合は10枚、6人の場合は8枚になるまで繰り返します。
つまり手札をドラフトしていくのです。


ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーです。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
つまりリードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
ない場合に限り、何を出してもかまいません。
リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
トリックで取ったカードのうち、または♠Qがあれば、表向きにして自分の脇に置きます
それ以外は裏向きで捨てカードにします。
最後のトリックを取ったプレイヤーは、トリックで取ったカードに加え、配り残りのカードも全て取ります。その中にまたは♠Qがあれば、自分の脇に置きます。
手札がなくなったら1ゲーム終了です。
とったは1枚につき-1点、♠Qは-13点になります
失点になるカード全て取ったとしても失点は消えません。
ゲーム終了は特に決まっていません。
プレイ人数分ゲームをするのが適当と思われます。


ブラックレディでは手札によってどうにもならないこともあります。
このバリエーションゲームだとドラフトしていくことで、ある程度作戦が立てやすくなります。
終盤の残りのカードは思いっきり濃縮されたカードしか残らないのですが。
これはこれで面白いトリックテイキングゲームだと思います。

余談ですが、オペラにも「スペードの女王」という劇があります。
話としては、ある工兵士官がカルタの賭で大もうけした伯爵夫人に、
賭の勝ち方を教えるよう強要します。
しかし伯爵夫人は強要中、ショックのあまりに亡くなってしまうのです。
工兵士官は、賭の勝ち方もわからないまま、賭けに参加します。
ところが工兵士官は勝ちを連続し、ここ一番の大勝負で精神に異常をきたす。
工兵士官はそれ以降、
「三トロイカ」「七セミョルカ」「一トウズ」、「三トロイカ」「七セミョルカ」「女王ダーマ」
しかつぶやかなかった。
というなんとも奇妙なストーリーです。


参考URL
ブラックレディ

2016年12月4日日曜日

ブラックレディ(Black Lady)

黒き女王の呪い


ブラックレディはハーツ系のトリックティキングの1つです。
失点制なのですが、今でも長く愛されているゲームです。
プレイ人数は2~7人まで遊べますが、5,6人がベストと思われます。
通常のトランプ52枚を使います。
カードの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
です。
切り札はありません。
また下記表のカードを取ると失点になります。
ブラックレディには色々なバリエーションがあります。
ここでは私がよく遊ぶ「なかよし村バージョン」を紹介したいと思います。
このゲームの進行は時計回りです
じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
ディーラーは時計回りに持ち回りとなります。
よくシャッフルして5人の場合は手札が10枚6人の場合は手札が8枚になるよう配ります。
残ったカードのうち半分を表向き、残り半分を裏向きのままにします。
5人の場合は2枚のうち1枚を表向きにします。
6人の場合は4枚のうち2枚を表向きにします。
もし奇数枚数が余った場合は、商の数だけ表向きにします。例えば3枚の場合は1枚です。
残ったカードはテーブルの脇に置きます。
手札を見た上で、交換を行います。
最初に2枚を右隣に裏向きにして渡します
左隣から渡ってきた2枚を手札に加えた後、1枚を右隣に裏向きにして渡します。



ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーです。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
つまりリードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
ない場合に限り、何を出してもかまいません。
リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
トリックで取ったカードのうち、または♠Qがあれば、表向きにして自分の脇に置きます
それ以外は裏向きで捨てカードにします。
最後のトリックを取ったプレイヤーは、トリックで取ったカードに加え、り残りのカードも全て取ります。その中にまたは♠Qがあれば、自分の脇に置きます。
手札がなくなったら1ゲーム終了です。
とったは1枚につき-1点、♠Qは-13点になります
失点になるカード全て取ったとしても失点は消えません。
ゲーム終了は特に決まっていません。
プレイ人数分ゲームをするのが適当と思われます。

失点のゲームですが、手軽に始められさくっと終わります。
何かのゲームの合間に遊ぶには良いゲームだと思います。


そういえば横溝正史に「スペードの女王」という作品がありました。
機会があれば、読んでみようと思います。


参考文献、参考URL
・トランプ大全 赤桐裕二著 スモール出版

2016年12月3日土曜日

ゴニンカン

傍観者は密かに微笑む


ゴニンカンは、青森県五所が原でよく遊ばれている、トリックテイキングゲームです。

通常は5人でプレイしますが、五所が原で行われる、世界選手権では6人でプレイします。
5人でも6人でも「配り役」の有無を除いてルールに変更はありません。
ここでは6人でプレイすることを前提に説明します。
ゲームの概要は、目的を達成するナポレオンチームと、それを阻止する連合軍チームに分かれます。
目的が達成できれば、ナポレオンチーム側に得点、阻止できれば連合軍チームが得点を獲得します。
目的は16枚ある各スートの絵札(A,K,Q,J)のうち9枚以上(または8枚以上)取ることです。



通常のトランプ52枚から、まずハート、ダイヤ、クラブの2を除外します(つまりスペード以外のスートは2を除外します)
その後ジョーカー1枚を加えます全部で50枚になります
カードの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
です。
ジョーカーは最強になります(常に勝ちます)。
このゲームでは切り札があります。切り札は♣⇒の順でラウンドごとに変わります
ただし最終ラウンドのみが切り札になります。
1ラウンドにおいて最大3戦行うこともありますが、その時には切り札は変わりません。
このゲームは反時計回りに進行します。


配り役の決定

ゲームを開始する前に最初の配り役を決めます。以降は反時計回りに持ち回りになります。
正式にはカードを引いて、一番小さいカードを引いたプレイヤーが最初の配り役になります。
個人的にはじゃんけんなど適当な方法で最初の配り役を決めてかまわないと思います。
配り役はゲームに参加することはできません。
配り役は、カードをシャッフルして配ったり、プレイ中に不要になったカードを回収したり、得点計算を記録したりします。
また配り役はナポレオンチームに属します
配り役は、配り役を除く各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
各プレイヤーの手札は10枚になります。
※5人プレイの時は、配り役を決めません。5人全員がプレイに参加します。

パートナーの決定


各プレイヤーは手札にジョーカーか切り札のAのどちらかがあれば、挙手をします。
挙手のみでジョーカー、Aのうちどちらを持っているかまで言う必要はありません
挙手をした2名がペアになり、向かい合わせになるように座ります。
もし1人のプレイヤーがジョーカーと切り札のA両方持っていた場合は、
そのプレイヤーから右から2番目(配り役はスキップします)のプレイヤーとペアを組みます。
ジョーカーと切り札を両方持っているプレイヤー(仮親とします)は、その2枚を場に出します。

パートナーは全てのカードを裏向きにして場に出します。
連合軍チームのプレイヤーのうち、1人がパートナーのカード1枚と、
2枚(うち1枚が切り札A、他の1枚がジョーカー)のうち1枚と交換します。
交換が終わったら、2枚を仮親の手札に加えます。
パートナー伏せた場に10枚のカードを手札にします。


プレイの進行

前述の通りナポレオンチームと連合軍チームに分かれてゲームを行います。
1ゲームに当たり最大3戦行います。
1戦目でナポレオンチームが目的を達成すれば2戦目、
2戦目でナポレオンチームが目的を達成すれば3戦目を行います。
ナポレオンチームが負ければ、次のラウンドになります。
最初のリードは、ナポレオン側です。
反時計回りで配り役に近いナポレオンチームの1人が「行く!」か「来い!」を宣言します。
「行く!」と宣言すれば、自分が最初のリードを行います。
「来い!」と宣言すると、パートナーが最初のリードを行います。
最初のリード及び、最後のリードでジョーカーを出すことはできません
ゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
リードされたスートがあれば、必ずそのスートを出します
リードされたスートがない場合は、切り札でも他のスートでも何を出してもかまいません
ジョーカーは最初のリード及び最後のリード以外であれば、いつ出してもかまいません。
リードでジョーカーを出すときは必ずフォローするスートを指定します
ジョーカーが出ている場合は、ジョーカーを出したプレイヤーがトリックを取ります。
ジョーカーが出ていない場合は、切り札のうち一番強いランクのカードを出したプレイヤーが勝ちます。
ジョーカーも切り札も出ていない場合は、リードされたスートのうち、一番強いランクのカードを出したプレイヤーが勝ちます。
トリックで取ったカードのうち絵札(A,K,Q,J)があれば、全て表向きにして自分の脇に置きます。
それ以外のカードは捨てカードになります。捨てカードは配り役が回収します。
10トリック終了後、ナポレオンチームが絵札を9枚以上獲得しているかを確認します。
絵札を9枚以上取っていれば、2戦目になります。
2戦目,3戦目
配り役は1戦目と同じプレイヤーが行います。
ナポレオンチーム、連合チームは1戦目と同じチームになります。
1戦目で切り札のAを持っていたプレイヤーがパートナーに2枚カードを渡します。
渡し方はまず1枚渡して、そのあともう1枚渡します。
パートナーは渡されたカードを手札に加えた後、Aを持っていたプレイヤーに2枚カードを渡します。
カードを渡した後、Aを持っていなかったプレイヤーは切り札を宣言します。
また2戦目、3戦目の場合、「十六」、「逆十六」の宣言が出来ます。
「十六」。「逆十六」については後述します。
2戦目の時は、ナポレオンチームは絵札8枚以上獲得することが目的になります。
2戦目で目的を達成すれば3戦目になります。
3戦目の時は、ナポレオンチームは絵札9枚以上獲得することが目的になります。
ナポレオンチームが目的を達成できなかった場合、または3戦目まで終わった場合。
次のラウンドになります。


得点の計算

得点計算は第3戦まで終わるか、ナポレオンチームが失敗した時に行います。
1戦目、2戦目ともに1点ずつ獲得します。
3戦目でナポレオンチームが勝つとボーナス点1点が加点され、計2点になります。


スコンク勝ち、逆スコンク勝ち
ナポレオンチームが連合軍チームに1枚も絵札を取られずに、目的枚数を達成するとスコンク勝ちになります。
スコンク勝ちになると得点にさらに1点追加されます。連合軍チームはさらに-1点になります。
逆に連合軍チームがナポレオンチームに1枚も絵札を取られずに、
目的達成阻止に成功すると、逆スコンク勝ちになります。
この場合は連合軍チームに得点にさらに1点追加されます。ナポレオンチームはさらに-1点になります。
十六(ジュウロク)、逆十六
2戦目、3戦目にナポレオンチームが宣言することができます。
宣言するには連合軍チームに絵札を1枚も取られず目的を達成してなくてはなりません。
この宣言は16枚全ての絵札を取ると成功になります。
宣言し成功すると、得点にさらに8点追加されます。
宣言して失敗すると-16点になります。
逆に連合軍チームがナポレオンチームに1枚も絵札を取られずに、
目的達成阻止に成功していれば、「逆十六」宣言をすることができます。
この宣言は16枚全ての絵札を取ると成功になります。
宣言し成功すると、得点にさらに16点追加されます。
宣言して失敗すると-32点になります。

ゲームの終了

ゲーム終了は決められていません。
10ラウンドが適当と思われます。

このゲームでは配り役まで得失点するとゆう変わったゲームです。
また2,3戦目では必ずしもナポレオンチームの手札が良いとは限りません。
運の要素が強くなりますが、なかなか面白いゲームです。
ゲームに参加しない「配り役」こそが一番一喜一憂するゲームだと思います。

2016年12月1日木曜日

第6回きりんdeれじぇんど会

2016年11月23日、イエローサブマリンRPGショップで開催しました。
9名の方に参加頂きました。
遊んだゲームは以下の通りです。
・ブーレイ
・ハムレット
・絵取り
・クリベッジ
・ブラックレディ
・42
・チキンフット
・ドラフトレディ
・ごいた
・パリティ
・ぶたのしっぽ、
・アイスバーグ
・スコポーネ
・打天九、
・めくり札
・ポートランド




2016年10月28日金曜日

ソロホイスト(Solo Whist)

ソロホイストは、イギリスで遊ばれているトリックテイキングゲームです。
色々なバリエーションがあります。
愛好家によればコンストラクトブリッジに匹敵する面白さだそうです。
このゲームは4人用で個人戦になります。
しかし、ビッドによってはパートナーと協力する、ちょっと変わった要素があります。
プレイするにあたり、チップを用意した方が良いでしょう。
通常のトランプよりジョーカーを除いた52枚を使います。
最初のディーラは、カードをランダムに引いて、
一番低いランクを引いたプレイヤーがディーラーになります。
以降ディラーは持ち回りになります。
カードはディラーの左隣から時計回りに3枚ずつくばります。
全員の手札が12枚になったら、1枚ずつ配ります。
最後の1枚は表向きにして配ります。この表向きになったカードが切り札候補になります。


このゲームではビッドを行います。
ディラーの左隣からビッドをするかパスをします。
一度パスをしたら、以降ビッドに参加することは出来ません。
例外とて「プロポーズ」をビッドしたプレイヤーがいた場合、
ディーラーの左隣のプレイヤーのみパスをした後でもビッドに参加できます。
ビッドする場合は、通常直前のプレイヤーより強いビッドを宣言します。
唯一の例外は「プロポーズ」になります
前のプレイヤーが「プロポーズ」をビッドした場合、「アクセプト」を宣言し、
そのプレイヤーのビッドに乗っかることが出来るのです。
勿論「アクセプト」せず、より強いビッドを宣言することも出来ます。
もし「プロポーズ」宣言後、全員ビッドせずパスした場合は、
「プロポーズ」をビッドしたプレイヤーは、他のビッドを宣言出来ます。
「アバンダンス」を除いて、切り札は切り札候補のスートか、ノートランプになります。
また最初のリードは常にディーラーの左隣になります。
「アバンダンス・デクラレ」のみ、自身が最初のリードになります。

各ビッドのリファレンスをまとめました。
ABCD
1
ビッド名目的得点追加点
2
プロポーズ&アクセプト切り札候補を切り札にして、プロポーズを受けたプレイヤーと合わせて8トリック以上102
3
ソロ切り札候補を切り札にして、単独で5トリック以上102
4
ミゼールノートランプで1トリックも取らない20-
5
アバンダンス自分で自由に切り札を決め、単独で9トリック以上303
6
アバンダンス・イン・トランプ切り札候補を切り札にして、、単独で9トリック以上
アバンダンスのビッドがあったときのみ宣言可能
303
7
ミゼール・ウズベルトノートランプで1トリックも取らない。
1トリック終了後、全ての手札を公開する
40-
8
アバンダンス・デクラレノートランプで全トリック取る。
最初のリードは自分になる
60-


プレイはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
全てのカードをプレイし終わったら、ビッドしたプレイヤーが成功したか、
失敗したかを確認します。
ビッドしたプレイヤーが成功した場合、ビッドしたプレイヤーが得点を獲得します。
チップがある場合は、他のプレイヤーから得点分のチップをもらいます。
もし追加点がある場合は、目的より1トリック多い分、追加でチップをもらえます。
もしプロポーズ&アクセプトの場合は、そのビッドをした2人が他の2人からそれぞれもらいます。
失敗した場合は、ビッドしたプレイヤーが他のプレイヤーにポイント分払います。
もし目的より2トリック少ない場合は、余計に追加分払います。

ゲームの終了は特に決められていません。
事前に何ゲーム行うか決めておくと良いでしょう。

4ラウンドほど行いましたが、思ったより普通でした。
1回遊んだだけでは衝撃はありませんでした。
機会があれば、もう一度遊びたいです。

このサイトでは1881年にソロホイストをプレイされている写真が掲載されています。
おそらく船のデッキでプレイされているのでしょうか。
State Library Victoria
State Library Victoria
State Library Victoria

2016年10月8日土曜日

アンビション(Ambition)


アンビションは3,4人で遊べるトリックテイキングゲームです。
このゲームは個人戦になります。
かなり変わったトリックテイキングゲームですが、なかなか面白いゲームだと思います。
このゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームです。
ちなみに表題はあまり関係ありません。
切り札はありません。
4人の場合、通常のトランプ52枚を使います。
3人の場合は、♣3を除いた51枚を使います。
適当な方法で、ディーラーを決めます。以降ディラーは持ち回りになります。

このゲームの目的は、カードの得点で53点以上取るか、
1トリックもとらないかどちらかを目指します。
中途半端に得点を取ると、脱落する可能性があるという、かなり変わったゲームです。

まずはカードの得点から説明しましょう。
AB
1
カード得点
2
♣K11点
3
♣K以外のクラブ0点
4
♠J,Q,K,A各5点
5
♠2~10各2点
6
♥J,Q,K,A各2点
7
♥2~10各1点
8
♦J,Q,K,A各2点
9
♦2~10各1点
さらにラストトリックを取ると2点つきます。
カードの合計点は83点、それにラストトリックの2点を加えると85点になります。
さてこのゲームでは自分の手札を見終わった後にカードの交換をします
手札のうち3枚を選び、交換相手に渡します。
相手から渡されたカードは交換した後に手札に加えます。
交換相手は、ラウンド数によって変わります。

  • 最初:左隣
  • 2ラウンド目:右隣
  • 3ラウンド目:向かい側
  • 4ラウンド目:交換なし
5ラウンド目以降は「最初」に戻ります。
この交換がこのゲームのポイントの1つです。
このゲームでは3を持っているプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
このゲームは時計回りに進行します。
最初のリードプレイヤーは必ず♦3をプレイします。
以降のプレイヤーは、マストフォローのルールに従い、カードをプレイします。
切り札はありません。
リードプレイヤーが出したスートの中が一番強いカードを出したプレイヤーが、
このトリックを取ります。
カードの強さは,A,K,Q,J,10,9,8,7,6,5,4,3,2の順です。
しかしトリック中に2がプレイされると、この強さが変わる場合があります。
トリック中絵札(A,K,Q,J)が1枚でもプレイされ、かつ2が出ている場合は2が最強になります。
つまり絵札がプレイされた後、2がプレイされても、
2がプレイされた後に絵札が1枚でもプレイされても、
2が最強になるのです。
まるで平凡な羊飼いが王となったダビデ王のような成り上がりっぷりです。
この2が最強になりうる、と言うところがこのゲームのポイントの2つ目です。
トリックを取ったプレイヤーは、取ったカードの合計点を宣言します。
あまりプレイには支障はないと思われますので、忘れても問題ありません。

全てのカードがプレイされたら、取ったカードの得点を合計します。


  • 1トリックも取らなかった場合:28点
  • 1トリック以上取り、11点未満:0点(アンダーストライク)
  • 52点以下で最高得点(該当者全員):0点(ストライク)
  • 52点以下で最高得点ではなかった場合:取ったカードの合計点
  • 53点以上
    • 53~64点:28点ボーナス
    • 65~84点:35点ボーナス
    • 85点:50点ボーナス
この53点以上のボーナスは各プレイヤー1回しかもらえません
つまり65点を取ったら、以降53点以上とってもボーナスはもらえません。
もう一度53点以上取ると、0点となります(ストライクとなります)。
このゲームはいずれかのプレイヤーが4つのストライクを取ったら、ゲーム終了になります。
4つめのストライクを取ったプレイヤーは、獲得した得点にかかわらず、
このゲームから脱落します。
ただし、4回目がアンダーストライクだった場合は、脱落にならずゲームを続行します。
ゲーム終了時、一番得点が高いプレイヤーの勝利です。

53点以上のボーナスですが、私がプレイしたときは得点に上記のボーナスを足してプレイしました。
その方が射幸心をあおりやすいかなと思ったのです。
このトリックテイキングゲームは、かなり変わったトリックテイキングゲームです。
それゆえ好みが分かれるかもしれません。

ずっとミゼールであればコンスタントに得点がとれるので、安全です。
しかし得点を稼ぐには、どこかで53点以上狙う必要があります。
大きな野望には大きなリスクがともなうのです。
また中途半端な野望が一番リスクが高いのです。
ぎらぎらした大きな野望ほど意外と叶うものなのかもしれません 。

2016年10月2日日曜日

スコポーネ(Scopone)

スコポーネは4人用のゲームです。
イタリアでは有名なゲームだそうです。
しかし日本ではトランプで遊ぶゲームとしては、知る人が少ないと思います。
2人1組でチームを組んで、もう一方のペアと戦います。
このゲームは通常のトランプより、各スートの8,9,10を抜きます。
使うトランプは全部で40枚になります。
このゲームは絵札のJ,Q,Kを別の数字として代用します。

  • 「J」を「8」
  • 「Q」を「9」
  • 「K」を「10」
それ以外は表記されたランクの数字として使います。
このゲームの目的は相手チームより先に11点をとることです


このゲームは反時計回りです。
最初のディーラーは適当の方法で決めます。以降は持ち回りになります。
各プレイヤーに裏向きのまま3枚ずつ配った後、表向きに2枚場に出します。
そのあと、各プレイヤーに裏向きのまま3枚ずつ配った後、表向きに2枚場に出します。
場に出された表向きのカードが4枚になったら、残りのカードを3枚ずつ配ります。
つまり場札は4枚になります。

各プレイヤーの手札は9枚になります。
もし場に出された4枚中3枚以上がKの場合は、配り直しになります。
ディラーの右隣がスタートプレイヤー(リードプレイヤー)です。
各プレイヤーは手番になったら、手札から必ず1枚カードを出します。
複数枚出すことはできません。
出したカードのランクの数字と、場札のカード数字が1枚でも同じランクの数字があれば、
そのカードを必ず取らなくてはなりません。
もし場札のうち同じランクの数字が複数枚ある場合は、いずれか1枚を選んで取ります。
取ったカードは裏向きに伏せて脇に置きます。

場札のカードのうち、2枚以上のカードの数字の合計と、出したカードのランクと合えば、
足したカードの全てを取ります。
もしその合計が複数の組み合わせがあれば、選んで取ることが出来ます。
ただし、出したカードと同じランクのカードが1枚でもある場合は、
そのカードを取らなくてはなりません。
つまり複数の組み合わせのカードを取ることは出来ないのです。

写真のように場札全てのカードの合計とぴったり、合っているカードをあれば、
全てのカードを一気に取ります。
場札のカードの枚数に関係なく、場札のカードを取ったことで、場札がなくなることを「スイープ」と言います。
スイープをすると、なんとスイープが起きるたびに、スイープしたチームが1点がもらえます
スイープが起こると、さらにスイープが起こりやすくなるのです。
このゲームでは相手チームのスイープを不用意にさせないのが大事なのです。


さてここでこのゲームの最大の肝、得点の要素を説明します。
取ったカードの枚数が多いチームに1点(同点の場合はこの点数は入りません)
取ったダイヤの枚数が多いチームに1点(同点の場合はこの点数は入りません)
♦7を取ったチームに1点
プライムの得点の多いチームに1点(同点の場合はこの点数は入りません)
スイープ1回につき1点
プライムについては後で説明します。
上記の得点でわかるとおり、ダイヤは大事、特に♦7は超大事です。
ただ超大事といっても、相手チームにスイープを許してでも取っていいかは、状況次第です。
安易に相手にスイープ許してでも取るプレイはあまりお勧めはしません。

さて「プライム」の説明をしましょう。
実は各カードにはランクとは別のポイントが付いています。
各スートごとに、一番高いポイントのカードを代表選手として1枚だけ選びます。
カードのポイントは:

  • 7:21ポイント
  • 6:18ポイント
  • A:16ポイント
  • 5:15ポイント
  • 4:14ポイント
  • 3:13ポイント
  • 2:12ポイント
  • J,Q,K:各10ポイント

各スートの代表の合計を出して、高いチームは1点獲得します。
ダイヤ大事なのですが、さりとて他のスートの7をおろそかにすると、
他のスートのプライムで相手に1点取られてしまうこともあります。
この得点の要素が非常に上手く絡み合っているゲームです。
全員の手札がなくなったら1ゲーム終了です。
もし場にカードが残っている場合は、最後にカード取ったチームが全てもらいます。

慣れないうちはスイープが何回も起こりやすいです。
特に相手に熟練者が混じっていると、最初はかなり痛い目に遭うかもしれません。
しかし慣れてくると、1回もスイープを起こさずにプレイ終了することも珍しくないです。
またどのカードが出たか記憶力を要します。
とはいえ全部覚えてプレイするのは至難の業ですので、
自分の手札の中でどのランクが残っているかどうかをチェックしておくと良いでしょう。
最初の場札と手札運もありますが、
ゲームに慣れれば慣れるほど、ゲーム展開が締まっていき緊迫したゲームになります。
胃がキリキリするほどのキツい展開が続くゲームですので、
緩やかな展開のゲームが好きな方にはお勧めしがたいです。
とはいえ、このしびれるゲームを一度は遊んでおいても損はないと思います。

なかよし村では月に一度、スコポーネのバリエーションゲームを遊ぶイベントが開かれています。
それほど魅力的なゲームなのです。


ゲームファーム http://gamefarm.jp/rule/scopone.html